今日の日記

2003年5月7日
職場から変な人が消えた。

昔はうちの職場は変な人が大勢いて、独身者の割合もすごく多かった。
有名な舞台女優なんかもいたし、有名じゃない(?)女優さんも何人か生活費稼ぎに働いていた。
中国語を話せる人だとか、良いところのお嬢さんでいつの間にかいい年になってしまった、年齢不詳の怪しい人なんかは本当、大勢いた。
そんな人たちでも務まる職場だったし、逆にそんな人じゃなければ務まらない職場だったんだと思う。

それがいつの間にかコンピュータが進化し、何でも簡単に対処できるようになり、仕事をするにあたってスキルがいらなくなり、マニュアルが完備されるようになると、いつの間にか職場は「普通の人達」で溢れかえるようになり、気がつけば、変な人は数えるほどしかいなくなった。
そりゃあそうだ。
マニュアル通りの受け答えをするのに、すぐに「何故?」だとか「どうして?」だとかを連発する、個性が強い人は合わないのだと思う。
「やれ!」と言われたら、疑問をはさまず従う、「普通の人」が会社は必要なのだろう。

今の世の中、それが当たり前なのかもしれないけれど、やっぱり寂しいし、色々釈然としない思いもある。
別会社を作って新人を大量採用しつつある東急バスの運転手さんなんかと同じで、気味が悪いほど感じが良いけれど、職人技が感じられないような人たちが増えたような気がする、というより事実増えた。

マニュアルは事細かに一言一句決まっていて、それ以外の言い回しは例え丁寧な敬語だろうと一切許されない。
顧客との会話は一切合財録音され、絶えずチェックが入る。
そして、毎日毎日一人一人の成績がトップからビリまで張り出される。
監督者はモニターにへばりついて、絶えずセンター全体の売り上げに血眼になって気を配っている。

馬鹿みたいだ。
もともとそんな職種じゃないのに。

すみません。
ヘルツオークの作品は、もうじき上映開始みたいです。

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