朝8時前ぐらいはいつもNHKなのだけれど、今朝何気なくつけた民放にカイヤが出ていた。例の女優さんのダブル不倫問題。朝から一応は”ニュース番組”で取り上げる話題かな、とちょっとイラっ。カイヤさんのキャラから言って、ぎゃんぎゃん言うのかな、と思ったらちょっと違った。
「ワタシとワタシの夫が上手くいっていたのなら、そもそも第三者は入り込めない。だからこれは私達が悪い。というより彼が99パーセント悪い。残りの1パーセントは私が悪い。彼女(話題の例の女優さん)は全然悪くない。」
「彼女は真面目な人。だから今回のこともワタシは彼女を信じる。」
というようなことを言っていた。
今回の騒動。最初は多勢に無勢というか、女優さんはかなりそうとう叩かれていたような気がする。
「え? 映画ぐらい観に行きませんか? え? 行かない? え? そう? ああ。甘いんですね。私が。」
こんなやりとりを会見でやっていて。
何か気の毒に思った。
もう随分前。FMで彼女の番組をよく聴いていた。
とにかく個性的な人。感性のある人。
とても興味深く聴いていた。
でもおそらく世の中との乖離は激しいのではないかな、と思っていた。
彼女にとっては当たり前のことも世間的には受け入れられず、そして単なる不思議さんではなくそういう世間と言うものもちゃんと一応は理解出来るだけの賢さもある彼女にとっては、世の中というのは大変なのではないかな、と思っていた。
だけど、どうなのだろう。
世の中ってそんなに彼女的なものとまったく乖離しているものなのかな。
そんなふうにも思っていて。
そうしたら。
今朝のカイヤさんのコメントではないけれど、段々段々少しずつこの女優さんのほうへ風向きが変わってきたのが何だかうれしかった。
「ワタシとワタシの夫が上手くいっていたのなら、そもそも第三者は入り込めない。だからこれは私達が悪い。というより彼が99パーセント悪い。残りの1パーセントは私が悪い。彼女(話題の例の女優さん)は全然悪くない。」
「彼女は真面目な人。だから今回のこともワタシは彼女を信じる。」
というようなことを言っていた。
今回の騒動。最初は多勢に無勢というか、女優さんはかなりそうとう叩かれていたような気がする。
「え? 映画ぐらい観に行きませんか? え? 行かない? え? そう? ああ。甘いんですね。私が。」
こんなやりとりを会見でやっていて。
何か気の毒に思った。
もう随分前。FMで彼女の番組をよく聴いていた。
とにかく個性的な人。感性のある人。
とても興味深く聴いていた。
でもおそらく世の中との乖離は激しいのではないかな、と思っていた。
彼女にとっては当たり前のことも世間的には受け入れられず、そして単なる不思議さんではなくそういう世間と言うものもちゃんと一応は理解出来るだけの賢さもある彼女にとっては、世の中というのは大変なのではないかな、と思っていた。
だけど、どうなのだろう。
世の中ってそんなに彼女的なものとまったく乖離しているものなのかな。
そんなふうにも思っていて。
そうしたら。
今朝のカイヤさんのコメントではないけれど、段々段々少しずつこの女優さんのほうへ風向きが変わってきたのが何だかうれしかった。
街中クリスマス一色で落ち着かない。
何だろう。
日本人は宗教に対して寛容あるいは無頓着で、神社をハシゴしたりお寺に詣でたり、だからクリスマスに対してもすっかり日本に定着している、みたいに思われているのかもしれないけれど、違うんじゃないかと思う。
だって神社には皆さんお詣りに行きますよね?
頭をさげ、願い事をし、お札を買う。祀られている神様の名前を気にしたり、由来を知っていたりもする。
仏教は更に踏み込んでいて、写経をしたり、お経を唱えたり、仏典を読んだり、座禅をしたり。人によっては退職後出家してみたりする人もいるのではないだろうか。
でもクリスマスはそうじゃない。ケーキ食べて、チキン食べて、プレゼント交換して。それだけ。
殆どの人が聖書なんか読まないし、教会になんか行かない。イエス・キリストがどういう人なのかなんて知らない。
日本の場合、クリスマスの主神はイエス・キリストでなく、やっぱりサンタクロウズ。(末尾、濁ります。英語勉強者なので ^^)
何だろう。一種のカーゴカルトなのだろうか。
数少ない日本のキリスト教徒は、日本のこの現状をどう思っているのだろう。
せっかくだからクリスマスを良い機会として、「もっと教会に行きましょう」的なキャンペーンを展開すればいいのでは?とも思うのだけれど。各教会オリジナルの免罪符かなんか売ったりして(笑)。でもしないだろうな。
やっぱり一神教。非常にまじめで排他的。
こういうミーハーな信者はいらないのかもしれない。
で。
クリスマスなので、聖書読んでみました。
新約聖書の最初に載っている「マタイによる福音書」。
文化人類学だとかに興味がある自分としては、そういう切り口で読んでしまう。最近。
何故、イエス・キリストのような人が出てきたのか。そして、多々ある他の宗教の中で、人気になったのか。
イエス自身もユダヤ人だし、その宗教は当然ユダヤ教。
小さい頃からエルサレムにもよく行っていたみたい。
けれど、その頃のユダヤ教って、とても形式的になっていて、厳格で四角四面でマニュアルっぽくて、そこには心がこもっていなかったようだ。
だから怒れる若者であるイエスは、「そうじゃない! そうじゃないんだ! 安息日だから絶対にやっちゃいけない、なんてありえない!」みたいに、体制側相手に立ち上がった、みたいな感じなのかな。
この頃、エルサレムはローマ帝国に支配されている、ってことも関係あるだろうし。
イエスが生まれたのは、今から約二千年前。
二千年前っていうと大昔みたいだけれど、いや、そんなことない。
石器時代とか終わって、農業が始まってから数千年が経っていて、ローマという大国の支配のもと、世の中は一応、固まっている感じ。宗教だって形骸化しているのかも。だからルターによる宗教改革なんかと同じで、「もう一度原点に戻ろうよ、ユダヤ教」みたいなことなのかな、とも思った。
エルサレムの神殿で。犠牲の羊だのハトだの売るお店の前で、イエスは陳列棚をひっくり返す、みたいな乱暴もしている。
何だろう。
捧げものってこんなふうに、あんちょこにするもんじゃないかな、と思う。
イエス様が何故、こんな行為をしたのかは分からないけれど。
そしてこういう台詞を唱え続ければ、世界宗教になるのでしょう。
でも土台になっているユダヤ教って、その神様って全然世界宗教的じゃないよね。
イエスはユダヤ教を否定するためでなく、その予言を成就するために来たのである、なんて聖書には書いてあるけれど、ちょっと無理っぽい。
何だろう。
日本人は宗教に対して寛容あるいは無頓着で、神社をハシゴしたりお寺に詣でたり、だからクリスマスに対してもすっかり日本に定着している、みたいに思われているのかもしれないけれど、違うんじゃないかと思う。
だって神社には皆さんお詣りに行きますよね?
頭をさげ、願い事をし、お札を買う。祀られている神様の名前を気にしたり、由来を知っていたりもする。
仏教は更に踏み込んでいて、写経をしたり、お経を唱えたり、仏典を読んだり、座禅をしたり。人によっては退職後出家してみたりする人もいるのではないだろうか。
でもクリスマスはそうじゃない。ケーキ食べて、チキン食べて、プレゼント交換して。それだけ。
殆どの人が聖書なんか読まないし、教会になんか行かない。イエス・キリストがどういう人なのかなんて知らない。
日本の場合、クリスマスの主神はイエス・キリストでなく、やっぱりサンタクロウズ。(末尾、濁ります。英語勉強者なので ^^)
何だろう。一種のカーゴカルトなのだろうか。
数少ない日本のキリスト教徒は、日本のこの現状をどう思っているのだろう。
せっかくだからクリスマスを良い機会として、「もっと教会に行きましょう」的なキャンペーンを展開すればいいのでは?とも思うのだけれど。各教会オリジナルの免罪符かなんか売ったりして(笑)。でもしないだろうな。
やっぱり一神教。非常にまじめで排他的。
こういうミーハーな信者はいらないのかもしれない。
で。
クリスマスなので、聖書読んでみました。
新約聖書の最初に載っている「マタイによる福音書」。
文化人類学だとかに興味がある自分としては、そういう切り口で読んでしまう。最近。
何故、イエス・キリストのような人が出てきたのか。そして、多々ある他の宗教の中で、人気になったのか。
イエス自身もユダヤ人だし、その宗教は当然ユダヤ教。
小さい頃からエルサレムにもよく行っていたみたい。
けれど、その頃のユダヤ教って、とても形式的になっていて、厳格で四角四面でマニュアルっぽくて、そこには心がこもっていなかったようだ。
だから怒れる若者であるイエスは、「そうじゃない! そうじゃないんだ! 安息日だから絶対にやっちゃいけない、なんてありえない!」みたいに、体制側相手に立ち上がった、みたいな感じなのかな。
この頃、エルサレムはローマ帝国に支配されている、ってことも関係あるだろうし。
イエスが生まれたのは、今から約二千年前。
二千年前っていうと大昔みたいだけれど、いや、そんなことない。
石器時代とか終わって、農業が始まってから数千年が経っていて、ローマという大国の支配のもと、世の中は一応、固まっている感じ。宗教だって形骸化しているのかも。だからルターによる宗教改革なんかと同じで、「もう一度原点に戻ろうよ、ユダヤ教」みたいなことなのかな、とも思った。
エルサレムの神殿で。犠牲の羊だのハトだの売るお店の前で、イエスは陳列棚をひっくり返す、みたいな乱暴もしている。
何だろう。
捧げものってこんなふうに、あんちょこにするもんじゃないかな、と思う。
イエス様が何故、こんな行為をしたのかは分からないけれど。
もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい
そしてこういう台詞を唱え続ければ、世界宗教になるのでしょう。
でも土台になっているユダヤ教って、その神様って全然世界宗教的じゃないよね。
イエスはユダヤ教を否定するためでなく、その予言を成就するために来たのである、なんて聖書には書いてあるけれど、ちょっと無理っぽい。
そのとき義経少しも騒がず~船弁慶
2015年7月31日 その他
大手町にて。
前半で風間杜夫さんのひとり語り。
後半が能だった。
両方とも主題は船弁慶。
日本の芸能に疎い私だけれど、船弁慶は割と好き。
壇ノ浦に沈んだ平知盛の怨霊が大暴れするお話で、海、ホラー、涼しいといった感じで夏向きなのだろうか?
風間杜夫さんは最近は落語もなさるそうなので、かなり期待して見に行った。
けれど残念ながら風間さんは風邪気味。微妙に元気がなく咳きこんだり。
それから脚本も本質的な部分が現代風になっていて、これもよくなかった。
能は楽しかった!
前半は静御前との別れ。
後半で怨霊登場。
船頭と世間話をしている間になあんとなく雲行きが怪しくなり、前方から平家の怨霊が現れるという感じもいい。
そして怨霊は長刀(なぎなた)をふるって大暴れ。
暴れるシーンはたっぷりあります。
そんな中で義経は涼しい顔。
~ そのとき義経少しも騒がず ~ という謡が入って、怨霊と軽く一戦交えてといった感じ。弁慶はといえば数珠をくって祈っています。
怨霊は興奮状態なのだけれど、その相手と熱く戦うのでもなく、また弁慶と共に戦うのでもなく、というのもいい。
あ。あと、この義経、子方(子役)なのですよね。小学校中学年ぐらいの男の子。それも面白い。
それから前シテの静御前と後シテの知盛が同じ役者です。
武田孝史という人で1954年生まれなのでもう60代。
静はともかく怨霊のほうは、ジャンプしてから正座みたいな動きもあって、ひざは大丈夫?と心配だったけれど、軽々とした動作。普段から動いている人は若いなぁ。
船頭役の三宅右近という人は1941年生まれ。70代。すごく声に張りがありました。
この演目では怨霊は負け組。義経は勝ち組です。
でも、すでに兄の頼朝との不和が始まっていて、とりあえず九州に向かい時節を待とうという設定です。そのうち頼朝も許してくれるだろう、みたいな感じで、まだ悲壮感もないのだけれど、当然私たちはその先の物語を知っているわけで。
この船弁慶はわりと大衆向けの演目みたいですが、私は好きです。
http://www.nohgaku.or.jp/playinginfo/info.html?id=1603
前半で風間杜夫さんのひとり語り。
後半が能だった。
両方とも主題は船弁慶。
日本の芸能に疎い私だけれど、船弁慶は割と好き。
壇ノ浦に沈んだ平知盛の怨霊が大暴れするお話で、海、ホラー、涼しいといった感じで夏向きなのだろうか?
風間杜夫さんは最近は落語もなさるそうなので、かなり期待して見に行った。
けれど残念ながら風間さんは風邪気味。微妙に元気がなく咳きこんだり。
それから脚本も本質的な部分が現代風になっていて、これもよくなかった。
能は楽しかった!
前半は静御前との別れ。
後半で怨霊登場。
船頭と世間話をしている間になあんとなく雲行きが怪しくなり、前方から平家の怨霊が現れるという感じもいい。
そして怨霊は長刀(なぎなた)をふるって大暴れ。
暴れるシーンはたっぷりあります。
そんな中で義経は涼しい顔。
~ そのとき義経少しも騒がず ~ という謡が入って、怨霊と軽く一戦交えてといった感じ。弁慶はといえば数珠をくって祈っています。
怨霊は興奮状態なのだけれど、その相手と熱く戦うのでもなく、また弁慶と共に戦うのでもなく、というのもいい。
あ。あと、この義経、子方(子役)なのですよね。小学校中学年ぐらいの男の子。それも面白い。
それから前シテの静御前と後シテの知盛が同じ役者です。
武田孝史という人で1954年生まれなのでもう60代。
静はともかく怨霊のほうは、ジャンプしてから正座みたいな動きもあって、ひざは大丈夫?と心配だったけれど、軽々とした動作。普段から動いている人は若いなぁ。
船頭役の三宅右近という人は1941年生まれ。70代。すごく声に張りがありました。
この演目では怨霊は負け組。義経は勝ち組です。
でも、すでに兄の頼朝との不和が始まっていて、とりあえず九州に向かい時節を待とうという設定です。そのうち頼朝も許してくれるだろう、みたいな感じで、まだ悲壮感もないのだけれど、当然私たちはその先の物語を知っているわけで。
この船弁慶はわりと大衆向けの演目みたいですが、私は好きです。
http://www.nohgaku.or.jp/playinginfo/info.html?id=1603
私が小さい頃、祖母は「尺」を使っていたと思う。その尺も一種類ではなく、鯨尺だの曲尺だの幾つかあった。
年齢も満年齢よりかぞえのほうを一般的に考えていたよう。
今、かぞえなんて使う人はいるのだろうか。
鯨尺は着物の誂えの世界では、まだ生きているのかもしれないけれど。
以前からよく言っていることだけれど、世の中が進むと、為政者がまずすることは、様々な単位などを統一すること。法を整えることなどだと思う。
多様で、てんでんバラバラだった価値観なり単位なりをひとつにする。
これって、今では人間にも当てはまりつつあるのではないかな、と思った。
最新号のアエラで、「イクメンが当たり前の世の中になって大変な男性達」みたいな特集をやっているけれど、つまり、世の中、究極の2つの規格は男と女。
ベータとVHSではないけれど、どちらかに合わせなければならない。
まぁ現実はすりあわせですすんでいるのだけれど、それは限りなく女性寄りになっている気がする。日本とか先進国とかでは。
中東とかマッチョな国では、今でも世の規格は男性寄りだと思うのだけれど、それってあまりソフィストケートされた世界じゃないと思う。
女性基準に合わせたほうが、遥かに洗練される。
世の中は進む。
でもどうかなぁ。
私はこんな世の中は嫌だ。
もっとゆるくてもっとごちゃごちゃなのがいい。
年齢も満年齢よりかぞえのほうを一般的に考えていたよう。
今、かぞえなんて使う人はいるのだろうか。
鯨尺は着物の誂えの世界では、まだ生きているのかもしれないけれど。
以前からよく言っていることだけれど、世の中が進むと、為政者がまずすることは、様々な単位などを統一すること。法を整えることなどだと思う。
多様で、てんでんバラバラだった価値観なり単位なりをひとつにする。
これって、今では人間にも当てはまりつつあるのではないかな、と思った。
最新号のアエラで、「イクメンが当たり前の世の中になって大変な男性達」みたいな特集をやっているけれど、つまり、世の中、究極の2つの規格は男と女。
ベータとVHSではないけれど、どちらかに合わせなければならない。
まぁ現実はすりあわせですすんでいるのだけれど、それは限りなく女性寄りになっている気がする。日本とか先進国とかでは。
中東とかマッチョな国では、今でも世の規格は男性寄りだと思うのだけれど、それってあまりソフィストケートされた世界じゃないと思う。
女性基準に合わせたほうが、遥かに洗練される。
世の中は進む。
でもどうかなぁ。
私はこんな世の中は嫌だ。
もっとゆるくてもっとごちゃごちゃなのがいい。
26日(土曜日)。
午前中に某所で習い事。
午後からは別の某所で予定があった。
お昼ごはんは、午後からの予定の場所近くで食べてから行こうと思ったのだけれど。
食べるところがまったく見つからない。
商店街はあるのだけれど、コロッケや焼き鳥などの類いを売っているお店ばかりで、レストランやファーストフード店はまったく無し。
一軒だけ見つけたところに入った。
入り口で中を見渡した時、嫌な予感。
この時点で出れば良かったのだけれど、35度近い暑い日盛りだったし。
外国人の店主が、テーブルを周り、笑えない冗談を振りまきにやって来た。
左隣の女性二人組みには「可愛いね!あとで3人でデートしよう!」。
右隣のカップルには「彼女可愛いね! どうやって騙して連れて来たの?」。
そして私には「あなたは冗談を言いにくい雰囲気。私のこと、クビにした日本語学校の先生に似ている!」。
なんて失礼なのだろう!
あとでネットでチェックしたら、店長のうざい冗談で評判の「人気店」なんだそう。
やれやれ。若者には良い店なのだろう。
けれど、私は若者ではないし。そんな失礼な冗談はお断りだ。毛色が変わった客だな、と思えば、取りあえず「美味しいですか? どうぞごゆっくり!」などと言っておけば良いのに。
トイレを借りたのだけれど、トイレもトイレから見えた厨房も吐き気がするほど不潔だった。
午前中に某所で習い事。
午後からは別の某所で予定があった。
お昼ごはんは、午後からの予定の場所近くで食べてから行こうと思ったのだけれど。
食べるところがまったく見つからない。
商店街はあるのだけれど、コロッケや焼き鳥などの類いを売っているお店ばかりで、レストランやファーストフード店はまったく無し。
一軒だけ見つけたところに入った。
入り口で中を見渡した時、嫌な予感。
この時点で出れば良かったのだけれど、35度近い暑い日盛りだったし。
外国人の店主が、テーブルを周り、笑えない冗談を振りまきにやって来た。
左隣の女性二人組みには「可愛いね!あとで3人でデートしよう!」。
右隣のカップルには「彼女可愛いね! どうやって騙して連れて来たの?」。
そして私には「あなたは冗談を言いにくい雰囲気。私のこと、クビにした日本語学校の先生に似ている!」。
なんて失礼なのだろう!
あとでネットでチェックしたら、店長のうざい冗談で評判の「人気店」なんだそう。
やれやれ。若者には良い店なのだろう。
けれど、私は若者ではないし。そんな失礼な冗談はお断りだ。毛色が変わった客だな、と思えば、取りあえず「美味しいですか? どうぞごゆっくり!」などと言っておけば良いのに。
トイレを借りたのだけれど、トイレもトイレから見えた厨房も吐き気がするほど不潔だった。
ヤフーのトップページで見つけた。
自分の心の隅で、漠然ともやもやっていた想いに、言葉が与えられた感じ。
良い時代になったものだと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%BF%E8%AA%8D%E6%AC%B2%E6%B1%82
自分の心の隅で、漠然ともやもやっていた想いに、言葉が与えられた感じ。
良い時代になったものだと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%BF%E8%AA%8D%E6%AC%B2%E6%B1%82
石田衣良さん・備忘録・転載
2014年1月4日 その他NEWSポストセブンの年始恒例企画、直木賞作家石田衣良氏へのインタビューをお届けする。「文化が寡占化する日本」。(取材・構成=フリーライター神田憲行)
* * *
今の日本で嫌なのは文化的に寡占傾向が進んだということです。小説の世界でもアイドル、ドラマでも同じだと思います。誰かが何かを「面白い」と言えば、すぐ行列が出来ちゃう。行列の先になにがあるかわからないけれどとにかく並んでおくか、という貧しい時代のソ連のようですね。
たとえば僕がいる小説の世界で言うと、フロー(新刊)は売れてもストック(古典)が全く売れないんです。いま生きている作家でも死んだら途端に売れなくなります。あまり表に出てないですが、リーマンショック以降、作家の3分の1は厳しい状況ですよ。でも出版界全体の売り上げはピーク時の3分の1が落ちたところ。音楽CDのように半減していませんから、これからもっと落ちるかもしれない。
原因みたいなのが二つあって、まず読者全体が「右ぶれ」しているな、という感想があります。去年、僕が選考委員している小説賞の最終候補のうち5編のうち2編が戦争末期のテーマだったんですよ。敵の女スパイを拷問してみたいな描写があって、みんなどうしちゃったんだろうと思いました。僕は「右傾エンターテイメント」と呼んでいます。
書く側からしても右傾エンターテイメントって、日本人の「古層」に響くところがあるんですよ。実は僕いま、ネットで軍国小説を連載しているんです。架空の近未来の軍国主義の日本が舞台で、主人公はそこの士官学校通っている。中途半端にセンチメンタルにおじいさんが国のために死んだという話を書くぐらいなら、徹底的に他の国を侵略して占領地にしてくらしていくしかない若い戦闘員たちの話を書いてみようと、極端に振れてみました。右傾エンターテイメントの世界に飛び込んでその禍々しさを書いてみると、「忠義を尽くす」とか戦闘シーンだとか、日本人てこういうの好きだよなとわかるんです。
編集者の意識も変わってきました。いまの若い編集者はすぐ「スタジオジブリの本を作りましょう」って言うんだって。いやいや違うんだ、お前がジブリにならなきゃダメだろうと(笑)。作家の中でも最近は自分の小説を「商品」と呼ぶ人がいますからねえ。僕はいわない。商品といえばそうなんですが、それだけに収まらない精神性とか魂みたいなのがこもっているから良いわけじゃないですか。僕は商品と強がっていわないといけないほど、読者のこと信頼していないわけじゃない。
文化的に寡占が進む二つ目の理由が、若い人が本当に疲れていることです。この間、若い人と話をしたんですが、彼がいうには毎日契約社員とかバイトしていると夜中に帰ってきて崩れるように寝るだけで、テレビとか映画をみる余裕がない。そういうなかで、もし見るとするなら癒やし効果があるもの。たとえば若い人に人気がある「ライトノベル」で多いパターンは、主人公は取り柄もないけれど女の子に続けて惚れられる。敵には無敵に勝つ。そんなのが今わりと売れています。ドラマの「半沢直樹」にしても、ある意味で「水戸黄門」なんですよ。リアルがあまりにも辛いので、本当に痛みを描いたドラマとかダメなんですよ。
昨日は、母親と一緒に、父親を見舞う。
偶然、弟一家と会う。
病室内で、弟が父親に言う。
「U君が学校で使うパソコンの代金を払ってくれる、という約束だったけれど、あなたは入院してしまったから貰えなくなった。仕方が無いから、僕が払っておいたよ」
「そういった約束をしたの?」と、父親に聞くと、「させられたんだよ!」と梗塞後のろれつが回らない口調で答えていた。
病室内に笑いがもれたけれど、私は、何て答えたらよいか分からなかった。だからこれ以上は黙っていた。あとで弟に値段だけ聞いた。
帰宅後、母親が怒っていた。
曰く、
・家族といえど、所帯を別に構えているのだから、本来は、お見舞い金を出してもいいような立場。なのに、入院中の父親に、そんな話しをするとは何事か。
・つい2ヶ月前にも、U君の修学旅行のため、まとまった金額の援助をしたばかり。
・50歳近くにもなり、しかも立派な職業にもついている、というのに、情けない。
・自分は、そんな話は聞いていない。いったいいつ、父親に頼んだのか?
私同様、父親はケチだ。けれど、貯金好き、帳簿大好きな私と違って、父親はまったく貯金をせず、総て使い切るタイプだから、そもそも弟に回せるような余力は無いだろう。
母親は貯金をしているけれど、先日、修学旅行費用を出してもらったばかりなので、弟としたら遠慮があったのだと思う。
あと、もう一点、気になるのが、弟達と私達の温度差。
弟は、頭は良いけれど、普通の人間だから、私達のような変わり者の考えが理解出来ていない、ということ。
「父親もやっぱり何だかんだいっても孫が可愛いのでは? だからKちゃんをお見舞いに連れていくよ」などと言うのだけれど、違います。
知恵袋で「孫・興味が無い」などと引くと、多数出てくるのだけれど、世の中には、孫など、全然興味がないタイプもいるのだよね。
「うるさいから連れて来るな!」と顔をしかめていう父親の言葉をそのまま弟に言うわけにもいかず。
母親は母親でいちおう孫名義で貯金はしているけれど、それは世間体的な意味合い。
随分前から弟には怒っていて、私に、「あの子は勘当しようかしら。別に孫なんか会わなくなってもかまわない」と、折にふれ、言っているのだけれど、弟は、そんなことはまるで、知らないと思う。
けど、知恵袋を検索して分かったのだけれど、弟のようなタイプの人達の言い分は、おそらくこうだ。
・普通は、祖父母というのは、孫を可愛がる。そして、金銭的な援助もしたがる。そうすることによって、孫もすくすく育つ。それをしない祖父母というのは、おかしい。ずるい。
何だか。
結局、悪いのは私だろうか?
私が母親をたきつけている?
本当だったら、調整しなければならないのに?
分からない。
偶然、弟一家と会う。
病室内で、弟が父親に言う。
「U君が学校で使うパソコンの代金を払ってくれる、という約束だったけれど、あなたは入院してしまったから貰えなくなった。仕方が無いから、僕が払っておいたよ」
「そういった約束をしたの?」と、父親に聞くと、「させられたんだよ!」と梗塞後のろれつが回らない口調で答えていた。
病室内に笑いがもれたけれど、私は、何て答えたらよいか分からなかった。だからこれ以上は黙っていた。あとで弟に値段だけ聞いた。
帰宅後、母親が怒っていた。
曰く、
・家族といえど、所帯を別に構えているのだから、本来は、お見舞い金を出してもいいような立場。なのに、入院中の父親に、そんな話しをするとは何事か。
・つい2ヶ月前にも、U君の修学旅行のため、まとまった金額の援助をしたばかり。
・50歳近くにもなり、しかも立派な職業にもついている、というのに、情けない。
・自分は、そんな話は聞いていない。いったいいつ、父親に頼んだのか?
私同様、父親はケチだ。けれど、貯金好き、帳簿大好きな私と違って、父親はまったく貯金をせず、総て使い切るタイプだから、そもそも弟に回せるような余力は無いだろう。
母親は貯金をしているけれど、先日、修学旅行費用を出してもらったばかりなので、弟としたら遠慮があったのだと思う。
あと、もう一点、気になるのが、弟達と私達の温度差。
弟は、頭は良いけれど、普通の人間だから、私達のような変わり者の考えが理解出来ていない、ということ。
「父親もやっぱり何だかんだいっても孫が可愛いのでは? だからKちゃんをお見舞いに連れていくよ」などと言うのだけれど、違います。
知恵袋で「孫・興味が無い」などと引くと、多数出てくるのだけれど、世の中には、孫など、全然興味がないタイプもいるのだよね。
「うるさいから連れて来るな!」と顔をしかめていう父親の言葉をそのまま弟に言うわけにもいかず。
母親は母親でいちおう孫名義で貯金はしているけれど、それは世間体的な意味合い。
随分前から弟には怒っていて、私に、「あの子は勘当しようかしら。別に孫なんか会わなくなってもかまわない」と、折にふれ、言っているのだけれど、弟は、そんなことはまるで、知らないと思う。
けど、知恵袋を検索して分かったのだけれど、弟のようなタイプの人達の言い分は、おそらくこうだ。
・普通は、祖父母というのは、孫を可愛がる。そして、金銭的な援助もしたがる。そうすることによって、孫もすくすく育つ。それをしない祖父母というのは、おかしい。ずるい。
何だか。
結局、悪いのは私だろうか?
私が母親をたきつけている?
本当だったら、調整しなければならないのに?
分からない。
父親の入院中の病院で、1ヶ月面談。
病院からは、医師、看護師、リハビリ師、ソーシャルワーカー。こちらからは、私、母親、弟。
弟と意思の疎通が出来ない。
頭の回転は非常に速いけれど、性格的には普通。渡辺家特有の変わり者の血は皆無(うちはBBCドラマ、シャーロックの主人公みたいなタイプが多い。叔母にしろ従兄弟にしろ)。
職業柄、てきぱきした態度が身についていて、ずばりと物を言う。
今日は、質問に対し、ソーシャルワーカーさんがずれた答えをしたところ、「いえ!そう意味ではありません!うんぬんかんぬん」と強い遠慮のない口調で遮った。
病院からは、医師、看護師、リハビリ師、ソーシャルワーカー。こちらからは、私、母親、弟。
弟と意思の疎通が出来ない。
頭の回転は非常に速いけれど、性格的には普通。渡辺家特有の変わり者の血は皆無(うちはBBCドラマ、シャーロックの主人公みたいなタイプが多い。叔母にしろ従兄弟にしろ)。
職業柄、てきぱきした態度が身についていて、ずばりと物を言う。
今日は、質問に対し、ソーシャルワーカーさんがずれた答えをしたところ、「いえ!そう意味ではありません!うんぬんかんぬん」と強い遠慮のない口調で遮った。