夏至が近いので幸せ

2003年5月13日
コンビにで立ち読みをしていて、いきなり刺されたり、登校途中の小学生が火をつけられたり、物騒な通り魔事件が最近続いているので、否応もなく私も、以前いきなり殴られたことを思い出してしまう。

「犯人」は同じ会社の別の部署で働いていた女性。
喋ったこともない全然知らない人。
その彼女に通りすがりに、突然胸元を思いっきり拳骨で殴られた。
人間あまりにビックリすると声も出ないことを実感。
そして私の隣には別の同僚がいたのだけれど、物凄い早業なので彼女は、「何かがあったことは分かったけれど、正確にはよく見えなかった」のだそう。
目撃者なんか頼りに出来ないことも身にしみた。

その後すぐ上司に報告して、次の日には双方の部署の最高責任者の立会いのもとに顔をあわせたのだけれど、「犯人」いわく、
「うっかり転びそうになって、バランスを崩しただけ。でも謝らないで行ってしまって済みません。」
などとニコニコとすまなそうにしていた。
50代後半ぐらいの、ごくごく普通の感じ。噂によると孫までいるとのこと。
一瞬、呆然となって、「えっ? もしかして私の勘違い?」とも思ったのだけれど、ぜええったい、そんなことはない!
私は確かに殴られた!のだ。バランスをくずして倒れ掛かられたなんかじゃない!
でも、証拠は何もないし、水掛け論なのでそれ以上はどうしようもなかった。

ただ、彼女はとにかく普段から「言動がおかしい」ことで有名らしく、その後、仕事の現場から外されて、それこそ「紙を切ってメモ用紙を作る」みたいな不毛の仕事ばかりやらされて、数ヶ月後の契約満了をもって解雇された。
最後まで職場に残りたかったのだそう。

私はといえば、仕返しが心底怖かった。
年齢といい、私を殴ったあとの上手い言い逃れの仕方といい、彼女の「異常さ」には年季が入っていると思う。
以前もそういう事をやってきたはずだし、これからだってやり続けるだろう。
本当は私は彼女のことを誰かに「Report」したい。
というか、するべきだと思う。
こんな危ない人が野放しになっているのだ。
データベースに登録されて、閲覧されることは、一般市民の役にたつはずだし、彼女にとっては抑制力になるだろう。
でも、勿論そんなことは出来ない。

自転車に乗って、人を刺した女もまだ「at large 」 だし。
私はますます怖がりになる。


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