渋谷まで「少女の髪留め」を観に行く。
余りにも単調というか、お金がかかっていないというか、ありがちな物語というか、ようするに良くなかった。
期待していただけに、がっかり。

結構お年寄りが観に来ていた。
それも80代半ば過ぎぐらいの、本当のお年寄り。
でも、今時の80代は皆大正生まれなわけだから、かなりお洒落だ。
例えば、某80代ぐらいのおばあさん。
チャドルにだってなりそうな、上質そうなロングスカーフを首に巻き、腕にはかなり高価そうな大ぶりのゴールドのブレスレット。
よくは見なかったけれど、マニュキュアだってしていそう。
この映画はイランの作品だけれど、中東を意識した装い?
年寄りにこそお洒落は必要と実感。

帰りは駅前までセンター街を抜けて来たのだけれど、猥雑さに我慢出来ない。
生ゴミが腐ったような臭いが、そこかしこに充満している。
レストランとかもたくさんあるようだけれど、こんなところで飲食するのは私には到底無理だ。

その後、東京の家に行って、庭をいじる。
先日、植木屋さんが入ったばかり。
ひっくり返っていた万両の枝に添え木があててあったり、細かい仕事振りなようでいて、何故か草刈鎌が地面の真ん中に置き忘れてあったりして、どうもこの植木屋さんはやることがよくわからない。
以前オランダ系の通信販売で購入した、球根の黄色い花がきれいに咲いていた。
「丈夫で長持ち、放っておいてもよく増えます!」という宣伝に釣られて買ったのだけれど、確かに順調に増えている。
よしよし。

やはり庭はいい。
特に6月の庭。
空気に、土に、エナジーが満ち溢れている。
まさに「神は天にいまし すべて世はこともなし」の世界だ。
何物にもかえられない。


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