今日の日記

2003年6月25日
実は谷崎潤一郎の作品って、基本的に読んだことがない。
どうも絢爛豪華な映画のイメージがあって、食指が伸びなかった。
その映画だって実は観たことがないのだから、とんだ食わず嫌いだ。

でも何年か前、うちの物置にあった、ボロボロの昭和初期の文学全集の中に、若い頃の短編を発見。
それが「あれ?」って思うくらい結構よく出来ていて、心魅かれたのを覚えている。
やっぱ「文豪」なだけある。
で、最近また、何人かの人のエッセイの中に、彼について語る部分があって、ちょっと興味を覚えている。
そのうち読もう。

でもね。
基本的に本は若いうちに読まなきゃダメ。
あの十九、二十歳の頃の震えるような感動は、今の堅くなった私の魂では味わえないだろうなぁ。
心は柔軟性を失って、そのくせ傷つきやすさとか意固地さは増したのだから、やってられないよね。

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