4月11日の日記

2004年4月10日
5日間の旅行から帰ってきて、桜がまだ咲いていたのには驚いた。
今年は開花の後、寒さがぶり返したので、開花期間が長いのだそう。

今日は久しぶりの出勤。
他部署に移動になっていたMさんが、何年かぶりかで戻ってきていた。
相変わらず、花がこぼれるような微笑。
年を取って、ますます良い顔になった。
でも、あの頃のメンバーで残っているのは、もう僅かしかいないだろう。

何か色々と凹む一日。
孤独感や自己嫌悪に打ちひしがれる。
よく、いつになっても人生はやり直しが利くなどというけれど、それはその人の能力にもよる。
昔、社長だったホームレスは、また社長になれるかもしれないけれど、小さい頃からずっと負けグループだった人には、やはり無理だろう。

昨日読み終えた本。

「父から子への南洋だより」中島敦

例の「山月記」の作者だ。
役人としてサイパンだのパラオ諸島だのに滞在した時、日本に残した家族へ書いた手紙の書簡集だ。
昭和16年から、1年あまりの赴任。
時代がよく出ている。

コメント