11月20日の日記

2006年11月20日
金曜日はMさんと、「揺らぐ近代・日本画と洋画のはざまに」(東京国立近代美術館)を見に行く。
先日NHKの迷宮美術館で紹介されていた狩野芳崖が何点か展示されていたり、良かった。

芳崖の仁王捉鬼は、迷宮美術館で誰かがコメントしていたように、アメリカンコミックのキャラクターのようで、何かポップな感じ。

Mは、大層気に入っていたようだけれど、私は、番組で紹介されていた、若いフェノロサが、筆を折って侘び住まいをしていた芳崖に再三働きかけて、再び筆をとらせたというエピソードなどが頭の片隅にあって、今ひとつだった。

幾ら腕が良くっても、歳を取ると気力ってものがなくなるし、もう絵もいいかなー、みたいな心境だったんじゃないかなって、40代にしてすっかり初老の私は考えるのでした。
フェノロサは当時二十代ぐらいで、確かアメリカ人。
気力充分だよね。
何か、もっと年配のイメージがあったから、迷宮美術館で知って、これはちょっと意外だった。

シンプルで可愛い熊谷守一の作品もたくさんあって、Mの目録に白猫の絵を模写してあげました。

その後は、赤坂のキャピトル東急へ。
ここは、旧ヒルトンホテル。
今月いっぱいで、建替えのため、休業になる。
ここの「ココアの謎」を解明することは、長年の課題だったのだけれど、実際に飲んでみると、何か拍子抜けの感じ。
ちょっと、長い間、暖めすぎたかな、課題。

http://www.momat.go.jp/

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