2月26日の日記

2007年2月26日
昨日、母親は踊り子号に乗り、河津へ。
桜が満開の河津は、今、ONシーズン。
踊り子号もいっぱいで、グリーン車しか取れず。
一応、私が手配してあげたのだけれど、宿だけは、当日、観光協会で聞くように、と送り出した。ちょっと心配だったけれど。

でも、本日、無事に帰宅。
お天気は良かったし、行く先々で色々な人と喋ったようで、
「観光協会の人も、宿の人も、JRの人も、みんな親切。一人だと、いいわね。勉強になるし」と、いたくご機嫌だった。

母親は、そうなんだよね。
最近になって、私は母親の良さに気がついた。

ぺちゃくちゃと愛らしいお喋りが上手。人を疑うことを知らず、根が明るい。
それでいて、馬鹿でもなく、人から騙されたり、ひどい扱いを受けることもない。
話は分りやすいし、ユーモアのセンスもある。
人から愛され、大切にされる、根っからのお姫様体質。
だから、今回の旅行もそうだけれど、周りの人から、親切にされる。

前にも書いたけれど、母親は”橋の下に捨てられていたこともある”(すごいな)孤児。
おまけに、小さい頃は体が弱く、母親を引き取った人は周りから、「あんな弱い子は、返してしまいなさい」と言われていたのだそう。
でも、養母は断固として、それを拒否したのだ、とのこと。

分るなぁ。本当に可愛い子供だったんだと思う。
今でも、そのカケラは、ある。
歳を取り、やせっぽちのお婆さんになっちゃったけれど、可愛いキラキラとした本質は、ちゃんと分る。

惜しいな、と思う。
私は、お金持ちの、歯医者のムスメに生まれたけれど、残念ながら、母親みたいなキャラとは、似ても似つかなかった。
もしも、あんな風に愛らしかったら、CanCanとかに出てくる、愛されOLの世界だったろうに。

まぁ、世の中、こんなもんでしょう。

コメント