4月23日の日記

2007年4月23日
しつけ糸というのは着物が縫いあがってから、きちんと折り目がつくように上縫いする糸のことを言います。人間のしつけというのも同じように、簡単にはぐずぐずにならない折り目、節度を身に付けさせ、きちんとした矜持を持つことができるようにするものです。


上記は、暮らしの手帖に載っていた、聖路加の小児科医、細谷亮太、という人のエッセイから。
しつけ糸、というと、ミシンで本縫いする前に、仮に縫うためのもの、と思ってたから、ああ、なるほどと思った。

考えてみれば、ミシンなど無い手縫いの時代は、しつけ糸で仮に縫ったりする必要はないわけだから、主に縫いあがりの着物にクセをつけるために使われていたのだろう。

私のたんすの中の着物だけれど、未だに仕付け糸が付いたままのものもある。そのまま着ているのだけれど、これって、このままで良いのかなぁ。わからない。

日常的に着物を着る、みたいな動きが、最近出てきていて、私も興味があるのだけれど、知らないことが多すぎ。
少しずつ覚えていけたらな、と思う。
こういうささやかなことも、一種の反グローバリズム、ということで。

けど、”簡単にはぐずぐずにならない折り目、節度を身に付けさせ”って、大切かも。
世の中は複雑すぎて、渡っていくのは大変だけれど、ある種のマニュアルが身に付いていれば、とっさの時に困らない。
子供には勉強だけでなく、やはり躾は必要だと思う。

コメント