出世

2007年9月1日
英語班が発足したのが10年前で、それより更に前の話しだから、13年ぐらい前になるのかな。

ある日、急に、「副主任になりませんか?」と言われた。

その頃はまだ、正社員さんが大勢いる時代だったし、主任や副主任というのは当然、正社員。アルバイト出身の副主任なんて、初めての試みだった。
うちのセンターは、全国で一番の規模のセンターなので、うちで初めてということは、つまり全国で初めて。

私以外にも何人か選ばれたのだけれど、その人達は皆、若い頃にうちの会社に勤めていて、結婚退職し、またパートとして戻ってきた人達。若い世代で選ばれたのは、私だけだったから、今から思うと、もしかして、すごかったのかもしれない。

でも、面倒くさそうだし、自由に休みが取れなくなりそうなので、断った。

それから、また数年後。副主任候補にのぼったみたいなのだけれど、こっちは、英語班がスタートしたので、自然消滅。この時に、私と一緒に候補にあがった人が、今、うちのセンターのナンバー2。なんかね。世の中なんて、ちょっとしたタイミングだ。

でも、副主任を断ったから、英語班に入れたわけだし、英語も喋れるようになったわけで、もう一度、どちらか選べ、と言われたら、やっぱり英語を取るかもしれない。

私が今、不幸なのは、決して、出世していないからなのではなく、何だろう、ようするに「愛」がないから。
自分自身に満足していて、マーティ・フリードマンみたいにギターが自由自在に弾けたり、あるいは、スキンダイビングで、海の底に深く潜れたり、あまり布を工夫して、ドレスを作れたり、そんなことが出来、なおかつ、誰か近くに「愛」があったら、今の仕事で全然満足。

ギターやダイビングは、努力すれば、ひょっとしたら少しは、進歩があるだろうけれど、「愛」は難しそう。

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