11月28日の日記

2007年11月28日
図書館から今昔物語を借りてきて読んでいる。
昭和28年初版の朝日新聞社刊のもので、長野嘗一という人が註を付けたもの。
今昔物語は一話一話が短いから、眠る前にちょうど良い。
  
先日借りてきた巻は、ひたすら法華経の有り難さを述べたもので、退屈さ加減が興味深かった。
法華経のお陰で、とそつ天に生まれ変わった、お寺の敷地内のミミズも毎日法華経を聞いていたご利益で、人間に生まれ変わった、あるいは、山の中の修行僧も、法華経をやっているお陰で、護法童子が毎日御飯を持ってきてくれるから大丈夫、みたいに、ひたすら現世利益。

今、読んでいる巻は、平将門だの藤原純友だのの乱のことが書いてあるよう。私は、後ろの方の、鬼に喰われた物語の方から読み始めているけれど。
けれど、いくら早朝出勤とはいえ、都のお役所の中で、役人が鬼に喰い殺される、なんていうのは尋常じゃない。
何にやられたかはともかく、実際におそらくあった事件なのだと思う。

真っ暗な平安の夜の都をさまようという夢は、昔、よく見た。
今の時代、そして日本に生まれて、感謝するべきなのかもしれない。

長野嘗一という人の註は、純粋に今昔物語を文学として楽しむスタンスで付けているので、高校時代の古典の勉強としての註とは違って、とても楽しいかも。

けれど、こうして昔の物語など読むと、人間の考えることというのは、基本は全然変わらないなぁと思う。
同じ所をぐるぐる。

私も護法童子が一人欲しい^^
あとは薬師如来?かな。
伎芸天もいると生活に潤いが出来るだろうし、阿弥陀様もやっぱりいらっしゃると良いかも。
小さなガリョウビンガ?あたりも、何人かいてくれると、楽しい。
物騒な世の中だから、お不動さまとかもいて欲しいかな・・・

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