泣き虫弁護士
2008年4月27日between jobs 中のIさんとは、まだ長いメールを交わしていて、何日か前も長いものを貰ったばかり。
例の母子殺人事件の判決のことについて熱く語っていた。
彼女は綾瀬の女子高生のコンクリート詰め事件を多感な時期に経験していて、また当時近所に住んでいたこともあって(綾瀬の事件)、光市の事件についても感心が高いように思えた。
”・・・今回の判決に溜飲をさげた”とか、”胸をなでおろした”といった表現を使っていたのだけれど、おそらくはこれは彼女だけでなく、多くの国民の気持ちだと思う。
けどどうなのかな。
私はここでも少数派で、さっきテレビで涙をボロボロ流していた、元担当弁護士のほうに心情的には”引”かれてしまう。
ご本人が言っていたように、涙なんか流して自分に酔いしれてしまうような行為をして良くないということは重々承知なのだけれど、私も折にふれ(こっそりと)号泣するタイプなので、どうしてもこっちに引き寄せられる。
それでは何故、私はあちらサイドなのかというと自分でもよく分らないから厄介。
けど、ディープ・スペクターが言っていたように、今回のことは”戦略的に間違っていた”、というのが、単純に裁判を勝ち負けとして考えた場合、一番正しい意見なのだろう。
自分が人権派にしろ、遺族感情を鑑みた判決を望むサイドにしろ、世の中は胸の潰れるような事件で溢れていて、そのひとつひとつに感情移入していたら精神がもたない。
だから弁護士というのは、純粋に勝ち負けという視点に立ち、どうすれば勝てるか、ということに絞るべきで、それには元少年は反省しているといった、もっともな方向で”戦略”を立てるべきだった、と思う。
世界は悲しみで溢れていて、それを失くすのは簡単。
目を閉じればいい。
耳を塞げばいい。
ただそれだけ。
例の母子殺人事件の判決のことについて熱く語っていた。
彼女は綾瀬の女子高生のコンクリート詰め事件を多感な時期に経験していて、また当時近所に住んでいたこともあって(綾瀬の事件)、光市の事件についても感心が高いように思えた。
”・・・今回の判決に溜飲をさげた”とか、”胸をなでおろした”といった表現を使っていたのだけれど、おそらくはこれは彼女だけでなく、多くの国民の気持ちだと思う。
けどどうなのかな。
私はここでも少数派で、さっきテレビで涙をボロボロ流していた、元担当弁護士のほうに心情的には”引”かれてしまう。
ご本人が言っていたように、涙なんか流して自分に酔いしれてしまうような行為をして良くないということは重々承知なのだけれど、私も折にふれ(こっそりと)号泣するタイプなので、どうしてもこっちに引き寄せられる。
それでは何故、私はあちらサイドなのかというと自分でもよく分らないから厄介。
けど、ディープ・スペクターが言っていたように、今回のことは”戦略的に間違っていた”、というのが、単純に裁判を勝ち負けとして考えた場合、一番正しい意見なのだろう。
自分が人権派にしろ、遺族感情を鑑みた判決を望むサイドにしろ、世の中は胸の潰れるような事件で溢れていて、そのひとつひとつに感情移入していたら精神がもたない。
だから弁護士というのは、純粋に勝ち負けという視点に立ち、どうすれば勝てるか、ということに絞るべきで、それには元少年は反省しているといった、もっともな方向で”戦略”を立てるべきだった、と思う。
世界は悲しみで溢れていて、それを失くすのは簡単。
目を閉じればいい。
耳を塞げばいい。
ただそれだけ。
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