病から古代を解く―『大同類聚方』探索
2009年2月16日 読書 コメント (2)
図書館から借りてきて、まだ数十ページを読んでいるだけなのだけれど、興味深いと思った。
大同類聚方(だいどうるいじゅほう、と読む)は、808年に天皇の命により、全国の神社などから薬草などの処方を集めて編まれた書物のこと。
その大同類聚方のいわば解説本がこの本だ。
で、作者の槇佐知子という人の詳しい経歴を知りたくてさっき、ググッて見たのだけれど、何だか妙なページが幾つかヒットして、困惑している。
ある作家が彼女の著作から部分的に引用して、出典なども勿論ちゃんと書いて、文章を発表したら、槇佐知子さんから”著作権侵害だ”と怒られ、トラブルになっているのだという。
槇佐知子さん側の人からは、最初、”よく紹介してくれた、どうもありがとう”などと感謝されていたぐらいなので、槇氏のこの怒りは全然理解出来ない。また、槇氏の文章というのも、元々は古典を彼女が翻訳したものにすぎないので、著作権的にも問題はない、と出版社を通じて申し入れているのだそうだが、槇氏は、かなり立腹して、この引用した作家は困惑しているらしい。
この作家というのは、大塚ひかり、という人。
何か聞き覚えがあるな、と思ったら、以前、朝日新聞に載ったエッセーが面白くて、切り抜いておいたものが、ちゃんとファイルに残っていた。1961年生まれ。やはり古典が専門。私と同じぐらいの年代だ。
一方、槇佐知子さんのほうは、1933年生まれ。うちの母親と同じ年だ。
ということは、この2人は、親子ほどの差があることになる。
うーん。
この「病から古代を解く」だけれど、面白いことは面白いのだけれど、最初の書き出し、「・・・・・私はいつものように、書店で本をあさっていました」の”あさっていた”に、何か違和感を感じた私。
非常に着眼点が面白く、才能のある人だけに、変わっている部分も大きいのかな、って思う。あと、年齢のせいもあるのだろうか。
て、何だか、論点がずれたけれど、この本自体は興味深い。
やっぱり、昔も今も、人々の興味の対象は同じで、病気って一大関心事だったってこと。
薬草だのおまじないだの、色々な伝承が各地に伝わっていて、あるいは外国から新しい治療法が入ってきたり、人々はどうすれば、より良い治療法を受けられるか模索していたのだと思う。
今でいう、”日本の名医ベスト100”みたいなものだろうか。
けど、こんなゴシップを見てしまうと、本に対する感情も興が薄れるというか。
作家の世界も色々大変。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080428
大同類聚方(だいどうるいじゅほう、と読む)は、808年に天皇の命により、全国の神社などから薬草などの処方を集めて編まれた書物のこと。
その大同類聚方のいわば解説本がこの本だ。
で、作者の槇佐知子という人の詳しい経歴を知りたくてさっき、ググッて見たのだけれど、何だか妙なページが幾つかヒットして、困惑している。
ある作家が彼女の著作から部分的に引用して、出典なども勿論ちゃんと書いて、文章を発表したら、槇佐知子さんから”著作権侵害だ”と怒られ、トラブルになっているのだという。
槇佐知子さん側の人からは、最初、”よく紹介してくれた、どうもありがとう”などと感謝されていたぐらいなので、槇氏のこの怒りは全然理解出来ない。また、槇氏の文章というのも、元々は古典を彼女が翻訳したものにすぎないので、著作権的にも問題はない、と出版社を通じて申し入れているのだそうだが、槇氏は、かなり立腹して、この引用した作家は困惑しているらしい。
この作家というのは、大塚ひかり、という人。
何か聞き覚えがあるな、と思ったら、以前、朝日新聞に載ったエッセーが面白くて、切り抜いておいたものが、ちゃんとファイルに残っていた。1961年生まれ。やはり古典が専門。私と同じぐらいの年代だ。
一方、槇佐知子さんのほうは、1933年生まれ。うちの母親と同じ年だ。
ということは、この2人は、親子ほどの差があることになる。
うーん。
この「病から古代を解く」だけれど、面白いことは面白いのだけれど、最初の書き出し、「・・・・・私はいつものように、書店で本をあさっていました」の”あさっていた”に、何か違和感を感じた私。
非常に着眼点が面白く、才能のある人だけに、変わっている部分も大きいのかな、って思う。あと、年齢のせいもあるのだろうか。
て、何だか、論点がずれたけれど、この本自体は興味深い。
やっぱり、昔も今も、人々の興味の対象は同じで、病気って一大関心事だったってこと。
薬草だのおまじないだの、色々な伝承が各地に伝わっていて、あるいは外国から新しい治療法が入ってきたり、人々はどうすれば、より良い治療法を受けられるか模索していたのだと思う。
今でいう、”日本の名医ベスト100”みたいなものだろうか。
けど、こんなゴシップを見てしまうと、本に対する感情も興が薄れるというか。
作家の世界も色々大変。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080428
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