4月17日の日記

2010年4月17日 旅行
三泊四日の鞆の浦旅行より昨日帰宅。
お天気は悪くは無かった。
初日、2日目と快晴。
3日目も山間部をドライブ中、午前中は雪が激しく舞い、ちょっと心配したけれど、午後からはきれいに晴れた。
最終日は小雨が降ったけれど、東京ほど寒くは無かった。

鞆は、昔は非常に栄えた所というのがよく分かった。
潮待ちの港、という説明がされていて、これは、満ち潮の時入港し、引き潮の時に出港するのだそう。

なるほど。今と違って、人力や帆で動いていた船の場合、そういったことが関係したのだな、と思った。
また、東からの海流と西からの海流が出会う場所でもあるらしい。

対岸の仙酔島に渡った2日目が、この旅行での一番の収穫だった。
お天気は良く、山や海岸線を散策し、温泉に入った。
17:00頃が干潮だったのだけれど、その2時間ぐらい前から、対岸の小島まで渡れるそうで、午前中に海中に没していたところが、見事に潮が引き、磯遊びが出来た。

女性が一人、先の曲がったドライバーのようなものを手に、何かを採集していて、聞いてみると、カキやツブ、カメの手などが取れるとのこと。親切に、場所も教えてもらった。
なるほど。カキはたくさん岩場に張り付いていた。
取れたてのものを食べさせてもらった。
クリーミー。

カメの手は、非常にグロテスクな外観で、群生しているから余計に気持が悪い。
でも、塩茹でにすると美味しく、また肝臓にも良いとのこと。

あと、ムール貝などもたくさんある、と言っていた。

夜は、たまたま琵琶の演奏会があるので、聴きに行った。

重要文化財の古い住宅で、畳敷きの大広間で、ふすまを取り外して行われた。
「祇園精舎」と「耳なし芳一」それから新作の「琵琶百物語」。
祇園精舎と耳なし芳一は、尺八との合奏。
琵琶百物語は独奏だったが、この曲を作詞作曲したのが、溝入敬三というコントラバス奏者で、この人の「小吉の夢」という作品も間に本人によって演奏されて、とても楽しかった(やはり弾き語り)。

主催がNPO法人だそうでその為だろうか。こじんまりとした手作り感あふれる丁寧な感じの催しで、こういったコンサートに行ったことのない(そもそもコンサート自体あまり行かない)私には新鮮だった。
アンコールは、三人で、「蘇州夜曲」をやられたのだけれど、とても良かった。「・・・水の蘇州の花散る春・・」というのは、まさにこの日にぴったりの歌。

琵琶百物語
2010年4月14日(水)
重要文化財太田家住宅 大広間

出演

坂田美子(琵琶)
坂田梁山(尺八)
溝入敬三(コントラバス)


この溝入敬三という人は、ユーチューブで全然引っ掛からない・・・


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