覚書・弟に百万・入学祝い
2017年3月14日 愚痴 コメント (2)・3月5日夜
・3月6日朝
弟と電話で話す。かなり長時間。1浪中のU君が大学に受かった。その報告に家族でやってくる段取りのため。ところが母親が電話に出ない。話したがらない。
結局弟は私とのみ話した。弟は母親の態度に、そして私にも不満。長年の不満。
「東京の家を売る。お金が入れば父親も母親もそのお金で好きなことが出来て、ふたりとも幸せ。」弟の言葉。
あまりにも唐突。父親と母親と私は、東京の家の家賃収入で主に暮らしをたてている。その家を売ったらどうなる?
「父親も母親も生きているうちにお金を使ったほうが幸せ。死んだらお金は持っていけない。」
そうかな。父親は金銭的には欲しいものはない。母親もお金に変えたらあっという間に無くなるから、売るのはよしたほうがいい、と折に触れ言っている。
そのあたりのことをいうと、
「あなたばかり恩恵に受けている。僕だって恩恵をこうむりたい。」
ああ。やっぱり。これが本音。
だったら最初からそういえばいいのに。
「父親と母親にとってもそれが幸せ」なんて、そういうふうにカタチを整えて切り崩してくる。まるで戦国ドラマか何かの権謀術数。さすが政治家。
それに。私はそれほど恩恵は受けてはいない。確かに東京の家に私の部屋はある。でもあれは管理部屋だし。うちのアパートは自主管理。修繕の手配とか経理とか。そういうのは私がやっている。そして某電話局でも20年働いたんだよね。
そして、(主に母親は)弟には節目節目にそれなりの額の援助もしている。
というか。弟がマンションを購入時。数千万円の援助をしているような。
ような、としたのは、これは父親が弟に与えているらしいから。
父親が自宅を売った時、その代金は弟が管理した。月々父親に送金という形をとったけれど、それが7年弱で無くなった。売った代金のうち幾らかは東京のアパートの建築費のローンを支払ってもらった。だからその残りの話なのだけれど。それでもあまりにはやい。
「マンション購入時には、随分援助してもらったようで。」これは弟のお嫁さん(Aさん)のお母さんの言葉。記憶違いじゃないと思う。確かにこう仰った。
「”椿ちゃんはよくやってくれているから。東京の家は椿ちゃんに全部残しましょう。” Aはこういっているよ。」たしか2年ぐらい前、Aさんはこんなふうに言ってくれていたはず。
弟に言うと、「Aと僕の考えはまた違うから。」
分からない。あのうちは金銭的なことは全部弟が管理しているよう。
そしてこれだけ大きな金額、相続の話なのに、私達にAさんと話させない。
「Aは関係ない。Aには話すな。」
Aさんは色々なことをどこまで知っているのだろう。
私だって、私が全部相続するわけにはいかない、最終的には売って分けるのが一番と思っている。しかしそれはあくまで両親が死んでからの話。
生きている時。そしてまだまだ長生きの可能性がある今の段階では、それはありえない。
「世の中には貧乏なお年寄りもいる。子供に頼らざるえないお年寄りもいる。でもうちはまったくあの子には頼っていない。それを有難いとあの子は思わないのかしら! 私は随分あの子に援助してきたのに!」
これは母親の弁。
「電車に発作的に飛び込もうと思うくらい毎日が大変。」これは弟の弁。
何が大変なのだろう。分からない。でも何かあるのだろう。
そしてU君。
小学校でいじめられ、近所の塾でいじめられ、遠くの塾でいじめられ、進学した私立の中学高校でいじめられ。
そのU君に弟はお金もエネルギーも費やした。そして母親も随分と援助した。
「私がおばあちゃんから貰ったお金の最後のいくばくかをU君の入学時に渡した。大学まで持ち上がりだというから。それなのに持ち上がりの大学に行かない。KOに行くんだ、とか言っている(一時期、KOとか言っていた。)馬鹿じゃないの。どこからKOなんて出てくるのかしら。あんなおぼっちゃま学校で、またいじめられるとは思わないのかしら? どこに行ってもいじめられる。自分の子供にも問題があると思わないのかしら? こっちはなけなしのお金を払ったのに! 大学なんか行かないで働けばいいのに!」
東京の家を売る、ということに関しては、父親にもきいた。
「売ればお金が入り、父親も母親も好きなものが買える、ということだけれど。」
父親は「絶対に売らない! 絶対に売らない! 学費が無いのならU君は働けばいい! 高校を2年(昔は2年?)出ているんだ。大学なんか行かなくていい。行きたいのなら官立?(こういう言い方をした)を受ければよかったんだ!」
とりつくしまもない。
母親は本心は弟が可愛い。でも長年のこともあってへそを曲げているといった感じ。
一方父親のほうは、私もそうなのだけれど、孫が可愛いとか誰かを助けようとか、そういう気持ちはまったく無い人。基本的に自分のことしか考えていない。売りたくないから売らない。それだけ。
結論。
弟には百万円、入学祝いを出した。これは父親の了承を得て父親の指示のもと、私が翌日送金した。「これからも出来る限りの援助をする。だから東京の家を売るのは最終手段。」弟にはこう言った。だからこれから私も頑張らざるえない。
けれどね。弟は一家で父親の施設に面会に行き、その時、
「百万円のことは父親にも了承を得た。」と私には言ったのだけれど。
父親は「知らない。お金が沢山かかるとは聞いたけれど、百万円をこちらが入学祝いとしてあげるという話は知らない。」と言う。
嘘がちらりちらりと混ざる。
「昔はあんな子じゃなかった。こっちは政治家とセールスマンは大嫌い!ずるくなった! 怖くなった!」これは母親の弁。
「こっちはあんたが心配。あんたはひとり。向こうには家族がいる。今に全部だまし取られる! あんたは気が強いようでお人よしだから。」母親。
「うちは中途半端にお金がある。無いなら無い。あるならあるが一番。」母親。
やれやれ。
突発性難聴。治りそうにないかな。ストレスだらけ。
・3月6日朝
弟と電話で話す。かなり長時間。1浪中のU君が大学に受かった。その報告に家族でやってくる段取りのため。ところが母親が電話に出ない。話したがらない。
結局弟は私とのみ話した。弟は母親の態度に、そして私にも不満。長年の不満。
「東京の家を売る。お金が入れば父親も母親もそのお金で好きなことが出来て、ふたりとも幸せ。」弟の言葉。
あまりにも唐突。父親と母親と私は、東京の家の家賃収入で主に暮らしをたてている。その家を売ったらどうなる?
「父親も母親も生きているうちにお金を使ったほうが幸せ。死んだらお金は持っていけない。」
そうかな。父親は金銭的には欲しいものはない。母親もお金に変えたらあっという間に無くなるから、売るのはよしたほうがいい、と折に触れ言っている。
そのあたりのことをいうと、
「あなたばかり恩恵に受けている。僕だって恩恵をこうむりたい。」
ああ。やっぱり。これが本音。
だったら最初からそういえばいいのに。
「父親と母親にとってもそれが幸せ」なんて、そういうふうにカタチを整えて切り崩してくる。まるで戦国ドラマか何かの権謀術数。さすが政治家。
それに。私はそれほど恩恵は受けてはいない。確かに東京の家に私の部屋はある。でもあれは管理部屋だし。うちのアパートは自主管理。修繕の手配とか経理とか。そういうのは私がやっている。そして某電話局でも20年働いたんだよね。
そして、(主に母親は)弟には節目節目にそれなりの額の援助もしている。
というか。弟がマンションを購入時。数千万円の援助をしているような。
ような、としたのは、これは父親が弟に与えているらしいから。
父親が自宅を売った時、その代金は弟が管理した。月々父親に送金という形をとったけれど、それが7年弱で無くなった。売った代金のうち幾らかは東京のアパートの建築費のローンを支払ってもらった。だからその残りの話なのだけれど。それでもあまりにはやい。
「マンション購入時には、随分援助してもらったようで。」これは弟のお嫁さん(Aさん)のお母さんの言葉。記憶違いじゃないと思う。確かにこう仰った。
「”椿ちゃんはよくやってくれているから。東京の家は椿ちゃんに全部残しましょう。” Aはこういっているよ。」たしか2年ぐらい前、Aさんはこんなふうに言ってくれていたはず。
弟に言うと、「Aと僕の考えはまた違うから。」
分からない。あのうちは金銭的なことは全部弟が管理しているよう。
そしてこれだけ大きな金額、相続の話なのに、私達にAさんと話させない。
「Aは関係ない。Aには話すな。」
Aさんは色々なことをどこまで知っているのだろう。
私だって、私が全部相続するわけにはいかない、最終的には売って分けるのが一番と思っている。しかしそれはあくまで両親が死んでからの話。
生きている時。そしてまだまだ長生きの可能性がある今の段階では、それはありえない。
「世の中には貧乏なお年寄りもいる。子供に頼らざるえないお年寄りもいる。でもうちはまったくあの子には頼っていない。それを有難いとあの子は思わないのかしら! 私は随分あの子に援助してきたのに!」
これは母親の弁。
「電車に発作的に飛び込もうと思うくらい毎日が大変。」これは弟の弁。
何が大変なのだろう。分からない。でも何かあるのだろう。
そしてU君。
小学校でいじめられ、近所の塾でいじめられ、遠くの塾でいじめられ、進学した私立の中学高校でいじめられ。
そのU君に弟はお金もエネルギーも費やした。そして母親も随分と援助した。
「私がおばあちゃんから貰ったお金の最後のいくばくかをU君の入学時に渡した。大学まで持ち上がりだというから。それなのに持ち上がりの大学に行かない。KOに行くんだ、とか言っている(一時期、KOとか言っていた。)馬鹿じゃないの。どこからKOなんて出てくるのかしら。あんなおぼっちゃま学校で、またいじめられるとは思わないのかしら? どこに行ってもいじめられる。自分の子供にも問題があると思わないのかしら? こっちはなけなしのお金を払ったのに! 大学なんか行かないで働けばいいのに!」
東京の家を売る、ということに関しては、父親にもきいた。
「売ればお金が入り、父親も母親も好きなものが買える、ということだけれど。」
父親は「絶対に売らない! 絶対に売らない! 学費が無いのならU君は働けばいい! 高校を2年(昔は2年?)出ているんだ。大学なんか行かなくていい。行きたいのなら官立?(こういう言い方をした)を受ければよかったんだ!」
とりつくしまもない。
母親は本心は弟が可愛い。でも長年のこともあってへそを曲げているといった感じ。
一方父親のほうは、私もそうなのだけれど、孫が可愛いとか誰かを助けようとか、そういう気持ちはまったく無い人。基本的に自分のことしか考えていない。売りたくないから売らない。それだけ。
結論。
弟には百万円、入学祝いを出した。これは父親の了承を得て父親の指示のもと、私が翌日送金した。「これからも出来る限りの援助をする。だから東京の家を売るのは最終手段。」弟にはこう言った。だからこれから私も頑張らざるえない。
けれどね。弟は一家で父親の施設に面会に行き、その時、
「百万円のことは父親にも了承を得た。」と私には言ったのだけれど。
父親は「知らない。お金が沢山かかるとは聞いたけれど、百万円をこちらが入学祝いとしてあげるという話は知らない。」と言う。
嘘がちらりちらりと混ざる。
「昔はあんな子じゃなかった。こっちは政治家とセールスマンは大嫌い!ずるくなった! 怖くなった!」これは母親の弁。
「こっちはあんたが心配。あんたはひとり。向こうには家族がいる。今に全部だまし取られる! あんたは気が強いようでお人よしだから。」母親。
「うちは中途半端にお金がある。無いなら無い。あるならあるが一番。」母親。
やれやれ。
突発性難聴。治りそうにないかな。ストレスだらけ。
コメント
親子関係、金銭関係、どこも同じですね。
母親が2月にあっという間に逝ってしまって、親戚とは疎遠でどこに住んでいるかもわからない状態だったので四苦八苦しました。
深夜に突然逝ったのですが病院は3時間で遺体を運んでくださいということで、夜中に病院に向かったけど、病院に近い妹が急いで葬儀屋さんに連絡していました。3時間というのにびっくりでした。
母親の住んでたアパートを引き払い、年金を止める手続きお墓もないので、それのことなど大変でした。
妹の最初の一言が「私はお金ないからね」でした。
家もあり正社員で働いてる妹の方がバイトつなぎの自分より楽だろうなと思ったけど、怒らせたくないので請求書ぜんぶまわしてもらいました。
お金がある人が幸せとは思えないけど無いと大変です。
今回、コメントしたのは、椿さんの文章で思わず笑ってしまったところがあったからです。
小学校でいじめられ、近所の塾でいじめられ、遠くの塾でいじめられ、進学した私立の中学高校でいじめられ。
ハードな話なのに、この文章で息が抜けます。
普通はいじめの話だと笑えないけど、話の流れでこれはくすっとしました。
文才あるなあと思いながら読みました。
お母さまのこと、お悔やみ申し上げます。お葬式の手配などおつかれさまでした。
3時間でと病院から言われたそうですが、うちの祖母の時は病院の霊安室で一晩寝ずに過ごした記憶があります。時代によって違うのでしょうか。
正社員で働いているとお付き合いなどもあり、それはそれで大変なのかもしれませんね。今回、BOTETOさんが負担された分は、いつか他の機会に、どこかで戻ってくるといいですね。