若い頃は視力が1.2から2.0あった。
いつも2.0というわけではなく、2.0の文字はぼやけ気味だったので、遠視というわけではなかったと思うけれど、まぁ目は「良かった」。

「良かった」とカッコ付きにしたのは、実は別に良くも何ともないからだ。
私の眼は遠くを見るのに適した眼、ただそれだけの話だ。
近視の人は、近くを見るのに適した眼、ということになる。

私のような眼は、遠くを見ている時に焦点があっているので、近くを見るときは目の筋肉を緊張させ、目のレンズを厚くして、そして近くが見えることになる。

近視の人は近くを見ている時に目の焦点があっている。
だから目の筋肉を緊張させると、更に近くは見えると思うのだけれど、遠くは見えない。だから眼鏡で調節する。

で、私のような眼。
こういう人は、若い頃は近くも遠くも自由自在に見えるので、視力は「良い」と言われる。

でも学校で教科書を読んだり、黒板を見たり、細かな作業をしたり。
絶えず視神経を緊張させなければならないので、とても疲れる。集中力が続かない。それが飽きやすいと誤解を受ける。「飽きやすい子」と言われると、更に飽きやすさに拍車がかかる。どうかすると「多動」という診断を受けたりする。

私もそうだった。
黒板に集中できず、いつも窓の外を眺めていた。
遠く遠く、どこまでも遠くをみるのが好きだった。
眼はとにかく疲れやすかった。

おまけに小柄だったので、席はいつも一番前だった。
私の眼には黒板の文字でさえ、おそらく近すぎたのだと思う。

遠視の場合、どこにも焦点があってないので、更に大変らしい。
遠くを見るときでさえ、筋肉を緊張させレンズの調整をしているとのこと。

何だろう。
全てのことには理由があるのだと思う。
最近よく聞く発達障害だの学習障害だの多動だの。

ちょっとした肉体的な違いが原因だったりするのかもしれない。

http://遠視まるわかり.jp/character.html

コメント