「昔の人は使い捨てにしなかった」とよく聞くけれど、そうかなと最近思うようになった。
そもそも「昔」っていつ頃のことなのだろう。
確かに昭和40年頃以前とか、江戸時代とかだったらそうなのかもしれない。
修理して大切に使った。
でももっともっと前。
縄文時代とかは壮大なる使い捨ての時代だったのではないかな、と思った。
土器なんかも秋の終わりに翌年1年分を焼いた、なんて話を聞いたことがある。
耐久性も乏しいから、すぐに壊れたんだと思う。

作っては壊れ、作っては壊れ。
それでいいのではないかな、と思うようになった。
作るのは楽しいし。
壊れるのも楽しいかも。また新しいのを作れるのだから。


最近、火蟻のことがよく報道されているから。
歩くとき、足元を見て無意識に蟻を探している。
季節柄たくさんいる。
大きいもの、小さい物。皆一心不乱に活動している。
昆虫ってかっこいいかも。とても素敵なデザイン。
そして生きている。動いている。
でもちょっと誰かに踏まれれば死んでしまう。

寿命はどれぐらいなのだろう?
一か月ぐらい?
生まれては死に、生まれては死に。


蟻、昆虫、動物、植物。土器、物、ヒト。その他もろもろの全て。
皆、そうなのかもしれない。生まれては死にの繰り返し。
万物は流転し留まらない。
何かに愛着を持つことは大切だけれど、執着してはいけないのかも。
今に集中する。


使い捨てもいいのかな、と思うようになった。

コメント

moco
moco
2017年7月19日21:22

昔からある使い捨て文化と言えば、割り箸があったなと。
一回使った割り箸を捨てるのは、宗教的な意味あいがあったと、どこかで読んだ気がします。
土器って毎年焼くものだったんですね!おもしろいな〜。そういう話好きです☆

椿美
2017年7月20日17:49

そうですね☆ 割り箸がありましたね。日本人は昔から清潔を貴ぶというか汚れに敏感ですよね。神社とかとても清浄。
窯とかなくたき火に直接載せてやいていたみたいです(^^。 楽しそうですね。

BOTETO
2017年7月30日3:23

ものは捨てないとだめだと思うんです。
捨てて燃やしてクオークになって生まれるんだと思います。
じゃないと地球は大変。人が死ななかったらと思うのと同じです。
震災でたくさんのものが壊れましたが大切にしていた食器もたくさん割れて、最初はショックでしたが、これで今まで使わずにしまっておいた食器の出番が来たと思うと逆にホッとしました。

椿美
2017年7月30日10:54

そうかもしれませんよね。
捨てて燃やして分解されてまた生まれ変わるのですよね。
物をもつこと自体を否定しませんが、「死蔵」はよくないかな、と思いました。
ところでBOTETOさんは都内を色々と散策したりされてますよね。
今度機会があれば是非ご一緒したいです☆